MacにOCLPのルートパッチをインストールする
インストールガイド
投稿日: 2024年5月3日
再編集日: 2024年5月5日
OCLPにはルートパッチ (ポスト インストール ボリューム パッチ)が用意されており、これはmacOS から削除されたハードウェア サポートを回復するためにMacのディスク上にインストールするパッチになっています。
新しくインストールしたmacOS に「移行アシスタント」を使用してデータ移行を行う場合には、作業が完了するまで、設定アシスタント内から復元したり、ルートパッチのインストールを待機したりしないでください。ルートパッチが自動的にインストールされた場合にはOCLP アプリを使用してルートパッチをアンインストールします。
macOS のインストールをOCLP アプリ内で作成したUSB インストールメディアを使用した場合、OCLPは 初回インストール中にシステムに自動的にルートパッチを適用します。また、macOS のアップデート後、またはシステム上にルートパッチが検出されない場合にもユーザに対しルートパッチの適用を促すプロンプトを表示します。これらの新機能を活用するには最新バージョンのOCLP を使用してOpenCore を再構築することをおすすめします。
ユーザはルートパッチがインストールされているかどうかや、システムにルートパッチをインストールした日付とバージョンをインストール後に確認することもできます。
自動インストールのプロンプト | ルートパッチの状態 |
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ルートパッチを手動でインストールする
OCLP v0.4.3 以前を使用している場合や、ルートパッチを手動でインストールする必要がある場合にはOCLP アプリを使用して実行できます。ルートパッチが不要なハードウェアの場合には何も行われないため、ルートパッチを実行しても問題はありません。
▼ ルートパッチを手動でインストールするには、OpenCore Legacy Patcherのメインメニューで「Post Install Root Patch」とあるボタンをクリックします。
▼ OpenCore Legacy Patcher を立ち上げて、メインメニューから[Post Install Root Patch] ボタンをクリックします。
▼ [Start Root Patching] ボタンをクリックします。
ルートパッチをインストールする際にはOCLP を管理者として立ち上げなおす必要があります。
▼ 「Relaunch as root?」という画面が出てきたら[Yes] ボタンをクリックします。
▼ Macのパスワードを入力し[OK] ボタン、またはReturn キーを押下します。
▼ OpenCore Legacy Patcherが再起動します。
▼ ルートパッチのインストールが始まります。
電源を切らずにしばらくお待ちください。
▼ 「Reboot to apply?」(再起動して適用しますか?) と表示されたらルートパッチのインストールが完了しました。[Reboot] ボタンを選択して効果を確認します。
▼ 再起動をしてみて、トラブルがないか確認してください。
macOS Ventura 以降をAMD Legacy GCN GPU を搭載したMac にインストールしたMacではルートパッチの適用を開始する際にApple のカーネル デバッグ キット (KDK)のインストールが必要になります。KDK のダウンロードにはインターネット接続が必要です。Macがインターネットに接続できない場合にはApple からKDK を手動でダウンロードし、インターネットする必要があります。
インストールしたmacOS に最も近いバージョンのカーネル デバッグ キットを入手し、macOS Ventura を実行しているMac にインストールします。
この作業が必要なのはAMD Metal dGPU を搭載したMac です。
- Mac Pro 2008 ~ 2013 (MacPro3,1 ~ 6,1)
- iMac 2009 ~ 2016 (iMac10,1 ~ 17,1)
- dGPU を搭載した 2015 15-inch MacBook Pro (MacBookPro11,5)
以下のハードウェアはmacOS でサポートされなくなったものです。これらのハードウェアを搭載しているMac ではOpenCore Legacy Patcher を使用してルートパッチをインストール必要があります。
macOS Big Sur でパッチ適用が必要な GPU
- NVIDIA:
- Tesla (8000 – 300 series)
- AMD:
- TeraScale (2000 – 6000 series)
- Intel:
- Iron Lake
- Sandy Bridge (2000 – 3000 series)
macOS Monterey でパッチ適用が必要な GPU
- NVIDIA:
- Tesla (8000 – 300 series)
- Kepler (600 – 800 series)
- AMD:
- TeraScale (2000 – 6000 series)
- Intel:
- Iron Lake
- Sandy Bridge (2000 – 3000 series)
- Ivy Bridge (4000 series)
macOS Monterey でパッチが必要なワイヤレス カード
macOS Ventura でパッチ適用が必要な GPU
- NVIDIA:
- Kepler (600 – 800 series)
- AMD:
- GCN 1-3 (7000 – R9 series)
- Polaris (RX 4xx/5xx series, CPU に AVX2 がない場合)
- Intel:
- Ivy Bridge (4000 series)
- Haswell (4400, 4600, 5000 series)
- Broadwell (6000 series)
- Skylake (500 series)