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OCLPでmacOS インストーラを作成する

このガイドではOpenCore Legacy PatcherでmacOS のインストーラをダウンロードしてUSBメモリに起動可能なmacOS のインストーラを作成する方法を中心に紹介します。

用意するもの

macOS のインストーラ作成には16GB 以上のUSB メモリが必要です。

※ 一部環境では16GBの空き容量では足りないという報告もあります。新しくUSBメモリを要する場合には32GB以上の空き容量を持つUSBメモリを用意するとよいでしょう。

OpenCore Legacy Patcherのダウンロード

作業を始めるにあたってOpenCore Legacy Patcherをダウンロードします。
OpenCore Legacy Patcherを使用することでGUIによるmacOS のインストーラ作成機能が利用できるようになります。

以下のリンクよりOpenCore Legacy Patcherをダウンロードします。このガイドでは標準のOpenCore-Patcher-GUIを使用します。

macOS のインストーラを作成する

ダウンロードしたらOpenCore-Patcher.appを実行します。

▼ Patcher アプリが開くと次のメニュー (メインメニュー)が表示されます。

このステップでは作業に必要な起動可能なmacOS のインストーラを作成を行います。

▼ まずは、[Create macOS Installer] ボタンを選択します。

[Create macOS Installer] ボタンを選択すると次の2つのオプションが表示されます。

  • Download macOS Installer (macOS のインストーラをダウンロードする)
  • Use existing macOS Installer (既存のmacOS のインストーラを使用する)

このガイドではmacOS のインストーラを新規にダウンロードする必要がある場合の例を紹介します。

▼ 新規にmacOS のインストーラをダウンロードする場合には[Download macOS Installer]を選択します。

このオプションを選択すると現在利用可能なApple のインストーラ カタログをダウンロードし、選択できるリストが作成されます。

❶ カタログのダウンロード❷ 入手可能なmacOS のインストーラ

このリストにはOpenCore Legacy PatcherがサポートしているmacOS バージョンのみが出力されています。ここで選択したmacOS のインストーラはアプリケーションフォルダにダウンロードされ、インストールされます。

「Potential Issues」と表示される場合

一部のモデルや環境 (主に2011年以前、Mac Proは2012以前)を利用している場合にはmacOS Ventura 以降をダウンロードする際に「Potential Issues」(潜在的な問題)と表示されます。

これはUSB 1.1のサポートがmacOS Venturaでサポートされなくなったことが原因で、macOSのインストール時にはUSBマウスやUSBキーボード(Mac Pro 2012以前の場合で、前面のポートを使用する場合にはUSB 2.0のハブを用意する)などの準備が必要です。

※ インストール完了後、ルートパッチをインストールすることで、これらの機能を回復させることが可能です。

▼ このままダウンロードを行うには「Download Anyways」をクリックします。

モデルによっては特定のバージョン以降をダウンロードする際に警告が表示される。内容は以下の通り。
Your model (MacBookPro7,1) may not be fully supported by this installer. You may encounter the following issues:
Lack of internal Keyboard/Trackpad in macOS installer.
For more information, see associated page. Otherwise, we recommend using macOS Monterey

その他のバージョンをダウンロードしたい場合には

通常はOCLPがサポートしている、各macOSの最新バージョンのみが表示されます。表示されているバージョン以外をダウンロードしたい場合や、特定のバージョンに既知の問題が発生している場合などには、[Show all available installers]チェックボックスをオンにすることで、その他のバージョンも表示させることが可能です。

❶ [Show all available installers]チェックボックスをオン❷ 最新以外の利用可能なバージョンも表示される

▼ ダウンロードが開始されます。

❶ macOS のインストーラのダウンロード画面❷ ダウンロードした内容の検証

▼ macOS のインストーラのインストールを続行するためにMacのパスワードを入力します。 (管理者アカウント)

▼ macOSインストーラの展開が始まり、アプリケーションフォルダにダウンロードされたmacOS のインストーラ (InstallAssistant.pkg)がコピーされます。

▼ 「Create macOS Installer?」と表示されたらダウンロード完了です。
このまま作業を続行しますので、[Yes]ボタンをクリックします。

▼ ダウンロードしたmacOS のインストーラを探索し、利用可能なmacOS のインストーラが表示されます。

❶ インストーラのスキャン❷ ダウンロードしたmacOSのインストーラを選択

▼ Macに挿入されたUSBメモリを探索し、利用可能なUSBメモリやSDカードが表示されます。

※ 選択されたUSB メモリに保存されている全てのデータは消去されます。

❶ Macに取り付けられたストレージをスキャン❷ フォーマットするディスクの選択

選択されたディスク (USB メモリなど)のフォーマットが開始される前に、操作について確認が行われます。

▼ 選択されたUSB メモリのデータが全て消去されることに同意できる場合には[Yes]ボタンをクリックします。

▼ USB メモリにmacOS のインストーラが書き込まれる直前に、Macのパスワードを求められます。入力して[OK] ボタンをクリックします。

macOS のインストーラの書き込みが開始されます。この作業の完了には20分から1時間半程度の時間が掛かる場合があります。

▼ 「Successfully created the macOS installer!」と表示されたらUSB メモリにmacOS のインストーラが書き込まれました。[Yes] ボタンをクリックして作業を継続します。

❶ macOS のインストーラの書き込み中❷ ベリファイ❸ 書き込み完了

ここまでの作業、お疲れ様です。

完了したら「OpenCore のビルドとインストール」に進みます。